作家・本田健氏とユダヤ人大富豪の出会いと成長の物語。
「本当の幸せとは?」「本当の成功とは?」お金持ちになる秘訣と人生を豊に生きていくヒントが描かれている一冊。
目次
- 1 書籍の紹介文
- 2 【要約】幸せな金持ちになる17の秘訣
- 2.1 第1の秘訣 社会の成り立ちを知る
- 2.2 第2の秘訣 自分を知り、大好きなことをやる
- 2.3 第3の秘訣 ものや人を見る目を養い、直感力を高める
- 2.4 第4の秘訣 思考と感情の力を知る
- 2.5 第5の秘訣 セールスの達人になる
- 2.6 第6の秘訣 スピーチの天才になる
- 2.7 第7の秘訣 人脈を使いこなす
- 2.8 第8の秘訣 お金の法則を学ぶ
- 2.9 第9の秘訣 自分のビジネスをもつ
- 2.10 第10の秘訣 アラジンの魔法のランプの使い方をマスターする
- 2.11 第11の秘訣 多くの人に気持ちよく助けてもらう
- 2.12 第12の秘訣 パートナーシップの力を知る
- 2.13 第13の秘訣 ミリオネア・メンタリティを身につける
- 2.14 第14の秘訣 勇気を持って決断し、情熱的に行動すること
- 2.15 第15の秘訣 失敗とうまくつき合う
- 2.16 第16の秘訣 夢を見ること
- 2.17 第17の秘訣 人生がもたらす、すべてを受け取る
- 3 【要約】実践ポイント
- 4 感想
書籍の紹介文
お金持ちになって幸せになりたい20歳の青年(本田健氏)、ユダヤ人の大富豪(ゲラー氏)
2人の出会いと成長の物語。
「君はどうして、それほどまでに成功したいんだね?」(引用P28)
冒頭でユダヤ人の老富豪が青年に語りかけます。
なぜ成功したいのか?なぜ幸せになりたいのか?なぜお金持ちになりたいのか?
あなたは考えたことがありますか?
ここからゲラー氏が『幸せなお金持ちになる17の秘訣』を青年に教えていくストーリーが始まります。
この17の秘訣を読むことであなたにとっての「成功」「幸せ」「お金」が見えてくるはずです。
それを実行することで豊で幸せなお金持ちになることができるでしょう。
またゲラー氏は本書の中で物事の本質を見抜く目を持つことが重要だと語っています。
【あなたの人生を変える究極の1冊】
【要約】幸せな金持ちになる17の秘訣

第1の秘訣 社会の成り立ちを知る
「最初に君が知らなければいけないのは、『社会の成り立ち』についてだ。いまの社会がどのように成り立っているかを知らなければ、成功することはできない。世の中の仕組みを知らなければ、金持ちになるのは難しい。」(引用P36)
目の前の仕事をガムシャラに頑張ってもお金持ちになることはできません。
まずは社会の仕組みを知ることが重要だとゲラー氏は語っています。
“君が提供したサービスの量と質=君が受け取る報酬額”(引用P39)
世の中はこのような仕組みになっています。
ほとんどの人は自分が受け取る報酬のことしか考えていません。
「何を与えることができるか?」を常に考えることが重要です。
第2の秘訣 自分を知り、大好きなことをやる
「第2の秘訣は『自分を知る』ということだ。多くの若者は、自分が誰かをわからないまま、自分以外の何者かになろうとして、混乱したまま人生を生きている。」(引用P68)
幸せな金持ちになるための秘訣は、自分を知って、自分の大好きなことを仕事にすることだ。
とゲラー氏は語っています。
好きなこととはどういったことでしょうか?
「『自分が好きなこと』は、もっと静かで、落ち着いたものなのだよ。周りの人間が評価してくれなくても、それをやるだけで楽しくてしょうがない、時間を忘れてしまう、そんなことだ。」(引用73)
「好きなこと」はとても大きなパワーを持っています。
好きなことをしているとアイディアがたくさん生まれ、多くのチャンスに恵まれます。
「大好きなことに巡り合ういちばんの方法は、いまやっていることが何であれ、それを愛することだ。目の前にあることを愛し、それに全力投球できれば、あとは、導かれるように次々とおもしろい出会いやチャンスに出くわす。」(引用P81)
まずは自分がやっている仕事を大好きになりましょう!
第3の秘訣 ものや人を見る目を養い、直感力を高める
「成功するのに必要なのは、流れを読む力だ。物事の奥深くを見通す力だよ。社会の流れがどうなるのか、お金の流れがどこにいこうとしているのかを予測することだ。」(引用P85)
・運や人生の周期を見極める
→自分の人生がどちらに向かっているか考える。ブレーキを踏むべきか、アクセルを踏むべきか。
・人の器、会社の器を見極める
→ビジネスの本質が何かを見抜く。
→笑顔が不自然な人には要注意。
・直観力を養う
→頭で考えてもダメなことがたくさんある。
第4の秘訣 思考と感情の力を知る
「人生は、『考えること』と『行動すること』の二つでできている。今まで考えてきたことと、思考の結果行動してきたことの集大成が君だ。」(引用P93)
成功者と呼ばれる人の多くはこの考え方を持っています。
「君の考えが人生で実現のものとなる」(引用P94)
ゲラー氏は他人とのコミュニケーションばかりではなく、
自分自身とコミュニケーションを取ることが重要だと言っています。
「自分の望む現実に意識をフォーカスすることだ。人生で良いことが起こると思っている人間には、良いことが続けて起こるものだよ。自分の思考が何にフォーカスしているのか、常に意識しなさい」(引用P102)
「人生を信頼できる者だけに、幸せは訪れる」(引用P109)
自分自身の思考と感情を知り、コントロールすることが大切です。
第5の秘訣 セールスの達人になる
「ものやサービスを売る過程で、人に心から感謝され、応援され、深い喜びを得る。そしてそれにも増して、ご褒美として経済的豊さも手に入れいていくようになる。それが『売れるセールスマン』のサイクルなのだ」(引用P118)
ビジネスで最も重要なのは「セールス」だとゲラー氏は語っています。
いかにモノ・コトを売るか。
【ゲラー氏の「セールスの成功五原則」】
1.絶対売ると決める
→売れるのが当たり前という感じを持つ。
2.信頼される人柄になる
→ふだんから信頼されるような人生を送る。
3.イメージを描けるように話し、感情に訴える
→相手にイメージさせ、熱心に誠意を持って伝える。
4.商品・サービスに完璧な知識をもつ
→何か聞かれて戸惑うようでは、話にならない。
5.クロージング(契約)のテクニックをもつ
→必ず完結させる。
第6の秘訣 スピーチの天才になる
「コミュニケーション能力を高めることが、成功への近道なんだよ。」(引用P129)
ゲラー氏はスピーチのコツを以下のように語っています。
・「自分の感情を目の前にいる人たちと分かち合う」
・「人生で話すのはこれが最後だ」という意気込みを静かに、そしてパワフルに話す。
素晴らしいスピーチは人の人生を変える力を持っています。
また普段の会話にも注意が必要です。
ネガティブなことばかり発言していると、ネガティブな人生になり、
前向きな発言をしていると、前向きな人生になり、豊で楽しい人生になります。
「自分の話す言葉に注意しなさい。ふだん君が話していることは、君の未来をつくる」(引用P132)
第7の秘訣 人脈を使いこなす
「つき合う人が君の応援団になってくれれば、あっという間に成功者の世界に持ち上げてくれるのだよ」(引用P138)
普通の人はだいたい300人の知り合いがいる。
→その300人には300人の知り合いがいる。
人との繋がりを大切にしておけば一生困ることはない。
自分の知り合い:300人
→300人✖︎300人=90,000人 の知り合い
→90,000人✖︎300人=2,700,000人 の知り合い
→ ・・・
人脈を使いこなすうえで最も重要なのが「信頼される人間」になることです。
信頼される人は自然と周りの人から応援されるでしょう。
【人と接するときの心構え】
それは接する人すべての幸せを願うことです。
「この人と出会えて自分はなんて幸せなんだろう。この人のもとにたくさんの幸せとたくさんの豊さが雪崩のようにやってきますように」と、祈りながら人に微笑みかけましょう。(引用P139)
利害関係を超えた友情は人生の貴重な財産です。
第8の秘訣 お金の法則を学ぶ
「お金との付き合い方には二つしかない。お金の主人になるか、奴隷になるかの二種類だ。」(引用P145)
【お金には5つの原則がある】
1.たくさん稼ぐ
→まずは稼がなければならない。
2.賢く使う
→自分がお金を使うときには、そのお金で何を得ようとしているのか、よく見極める。
3.がっちり守る
→あなたのお金を狙っている人は周りにたくさんいる。お金を失うな。
4.投資する
→投資家の知識なくして金持ちになるのは難しい。
5.分かち合う
→人と分かち合うことでますます豊かになる。
またゲラー氏はお金の流れの重要性についても語っています。
「お金は社会を流れる川のようなもの。」(引用P166)
「金持ちになる手っ取り早い方法は流れを作ることだ。」(引用P167)
第9の秘訣 自分のビジネスをもつ
「いちばん金持ちになる近道は何ですか?」
「ビジネスを持つ(own your business)ことだね」(引用P173)
【ゲラー氏の「ビジネス成功5原則】
<前提>
ビジネス=人がお金を払ってもいいと思うぐらい価値あるサービスやものを提供すること。
1.好きなことを見つける
→自分の好きな分野がわかったら、その分野で成功している人を探す。
2.そのビジネスで成功に必要なことはすべて学ぶ
→一つのビジネスを成功させるのには、学ぶべきこと、やるべきことが無数にある。
3.小さくスタート、短期間で大きくしない
→ゆっくり大きくなるのがいい。
4.儲かるシステムをつくる
→お客に喜んでもらえれば、その人は、君に一生お金を持ってきてくれる。
(利益=お客の喜びがお金に転換されたもの)
5.自分がいなくてもまわるシステムをつくる
→誰が管理してもうまくいくようにすること。
第10の秘訣 アラジンの魔法のランプの使い方をマスターする
「成功者はみなアラジンの魔法のランプの使い方を知っている」(引用P184)
「普通の人は、欲しいものすら考えない。そして行動に移しもしない。ランプをこすりさえすれば、夢がかなうというのにね。」(引用P186)
ゲラー氏は願いを叶えるには目標設定が重要ということを語っています。
「どんな人生が欲しいのか、一つはっきりさせていけばいい」と。
【ゲラー氏の「目標設定成功5原則」】
1.ワクワクするような目標を立てる
→多くの人はつまらない目標を立てる。ドキドキすることが目標でなければならない。
2.目標は細分化し、具体的な行動ステップを考える
→10メートルの壁はいきなり超えられない。30段の階段をつければなんてことない。
3.目標を達成したときのご褒美と、失敗したときの罰を用意する
→人は喜びを求め、痛みを避けようとする傾向がある。
4.目標が達成したところをイメージして楽しむ
→目標が達成して、自分や周りの人が喜んでいるところを絶えずイメージすること。
5.行動を起こす
→目標までのステップを一つひとつ行動に移していく。
(情熱を持って行動すること)
第11の秘訣 多くの人に気持ちよく助けてもらう
「成功するのに、いちばん大切なのは、多くの人に助けてもらうことだ」(引用P194)
成功とは多くの人に支えられて初めて実現できる。
レストランのオーナーとして成功するには
・多くのお客さんが必要。
・その多くのお客さんの知人・友人に来てもらわなければならない。
・働く従業員の協力が必要。
・従業員をまとめるリーダーが必要。
・食品を納入してくれる業者が必要。
などなど、多くの人の協力が必要です。
その上に成功があることを忘れてはいけません。
「周りの人すべてに支えられて、いまの自分があるというふうに感謝をして毎日を過ごす人間と、『これは俺がやったから、これくらいの成功は当然だ』と傲慢に開き直る人間とでは、どれだけ将来の差が出てくるだろうか。」(引用P196)
「もし自分でできたとしても、できるだけ多くの人を巻き込んで助けてもらうことだ。そしてその人たちに感謝して喜んでもらうことが君の成功のスピードを速めるのだよ」(引用P197)
周りへの感謝を忘れずに、多くの人を自分の味方にしましょう。
第12の秘訣 パートナーシップの力を知る
「富を築こうと思ったら、最愛の人と結婚し、いつまでも幸せでいることだね。それは、どれだけの富より素晴らしい」(引用P206)
2人以上の複数の人間の心を合わせると奇跡を生む
→マスターマインド
【ゲラー氏の「パートナーシップを成功させる五原則」】
1.問題があれば、できるだけその場で話をすること。その日のうちに解決すること
→問題があると感じたら、できるだけ、その場で処理をする。
2.何かを決めるときには、二人の百パーセントの合意で決めること
→夫婦の船の進む方向性は、どちらもが、百パーセント合意しなければならない。
3.お互いの存在を自分の人生で奇跡として扱い、感謝すること
→何十億人といるうちの一人。相手がいることだけでも、奇跡的なこと。
4.自分の幸せに責任をもつこと
→人は自分しか幸せにすることはできない。
5.夫婦は運命共同体であると認識すること
→お金がどちらから入ってきたかは関係ない。共同事業のように捉えること。
第13の秘訣 ミリオネア・メンタリティを身につける
「ミリオネア・メンタリティって何ですか?」
「一言で言うと、『豊かさ意識』なんだ。そのメンタリティで生活していると、豊かさを引き寄せることができる。」(引用P210)
ゲラー氏はこのメンタリティと同時にセルフイメージを高めることが重要だと語っています。
セルフイメージ=自分像
「このセルフイメージが高ければ高いほど、幸せ、成功、富を引き寄せることができる」(引用P212)
「多くの人の最大の問題は、理想の状態をイメージしないことなんだ。君がやらなければならない最初のことは、自分の望む人生をイメージすることだ」(引用P214)
意識の違いが人生に差をつけている!!
【『豊かさ意識を高めるコツ』】
・お金に縁のない頃から、金持ちの気分で生活をすること
→金持ちの気分で生活していると、あまり無駄なものを買おうとしなくなる。
第14の秘訣 勇気を持って決断し、情熱的に行動すること
「人はよく見ると大きな決断を知らずにやっている。それは、『いまは決断しないでおこう』という決断だ。これが、人生でも最も大きい落とし穴の一つだ。」(引用P223)
多くの人は決断を先延ばしにして、「人生を無駄に過ごす」という決断をしているとゲラー氏は語っています。
【決断力をつける方法】
1.どんなことも意図的に決める
→どんなことでも、自分の意思で決定する習慣をつける。筋力トレーニングと同じように鍛える必要がある。
2.人生の価値観、優先順位をはっきりしておく
→自分が望んだものなら、すぐに決められる。絶えず人生の優先順位をはっきりさせておくこと。
3.決められないときは、自分が納得できるまで待つ
→すぐに決断できないときは直感が何かを教えてくれているのかもしれない。ただし、決断をする訓練をしておかなければそれには気付けない。
4.決断に失敗はないことを知る
→人生には良いことも悪いこともある。決断をしないことが一番の害になる。
5.一度決めたら断固たる態度で前に進む
→その道を進むと決めたら迷わず、進むこと。
行動力は成功の要素の中でも、いちばんといってもいいほど大切なもの。
第15の秘訣 失敗とうまくつき合う
「私は成功よりも多くの失敗をしているよ。もっとも、成功者はみんな同じだろうけどね。」(引用P229)
失敗とは何か?
失敗をどのように捉えるかが大事だとゲラー氏は語っています。
「失敗とは、あきらめてしまったときにのみ起こる現実なのだよ」(引用P230)
失敗を恐れずに、目の前のことを全力で取り組みましょう。
第16の秘訣 夢を見ること
「大切なのは、夢見ることを忘れないことだ。残念なことに、ほとんどの人間は、夢を見ることを忘れてしまっている」(引用P234)
めざましい業績を上げる人間は、夢の力を知っています。
・ウォルトディズニー
・ヘンドリーフォード
・エジソン
・フォード
彼らは自分たちの仕事が世界を変えると夢見ていました。
夢は大きなパワーを持っています。
常に夢を見て、追いかけていきましょう。
第17の秘訣 人生がもたらす、すべてを受け取る
「この人生でおこることはすべて中立であって、良いことも悪いこともないのだよ」(引用P238)
良いことも悪いことも解釈の仕方次第
「『悪いことが起こりませんように』と恐怖の中で生活していくか、『私のもとに来るものはすべてベストなんだ。だから全て受けとめよう』という態度で生きるかでは、心の平安がまったく違ってくる」(引用P240)
【成功と栄光が人生にもたらす七つの関門】
1.自分を見失うこと
2.愛する家族やパートナー、友人を失うこと
3.上昇気流の途中に潜むエアポケット
4.自分、家族、身近な人にふりかかる病気や事故
5.周りからの批判、自己不信
6.他人への不信、競争、嫉妬、将来への不安
7.成功への恐れ、偉大な自分を受け入れる抵抗
→光があたると必ず影もでる。幸せに成功している人は、この暗闇もしっかりと統合した上で、バランスのとれた人生を実現している。
【要約】実践ポイント
・社会の仕組みをしっかり勉強し、理解する。
・自分が本当に好きなことを見つける。
・目の前の仕事を愛する。
・金持ちになった気分で生活する。
・決断する訓練を日頃からおこなう。
・「自分像」に良いイメージを持つ。
・パートナーを大切にする。
・支えられている全ての人に感謝する。
感想
『幸せな成功』は誰でも、どんな環境でも手に入れることができる!!
<あなたの人生の羅針盤になる一冊>