今回は福岡県北九州市にある篠崎八幡神社について紹介します。
境内に祀られる『蛇の枕石』には、大蛇と女蛇との素敵な恋の神話が宿ります。
恋愛成就・縁結びを願う人々は本宮篠崎八幡宮にお参りしたあと、『蛇』から『龍』、すなわち『蛇の枕石』から『雲龍殿賀茂宮』へとお参りをし、大神様の『お導き』を授かりましょう。
蛇の枕石の神話について
蛇の枕石の神話について教えてくださーい!!
むかぁし、むかし。紫川に蛇渕というところがあってな、一匹のたいそう気の荒い大蛇が棲んでおった。
いつもいつも悪さばかりするもんじゃから、村人はほとほと困っておった。
ある日、村人たちは篠崎神社の宮司さんに相談したところ、「八雲の社を祀れば、きっと悩みも消えるであろう」という神様のお告げが聞こえてきたんじゃ。
そこで村人たちは社を建て、宮司さんがお祭りをすると、不思議なことに紫色の雲が棚引き、たちまち大蛇はおとなしい、やさしい大蛇になったそうな。
しばらくすると、この大蛇も年頃になって、貴船渕で美しい女蛇に出会い、雷に打たれたようにすっかり恋に落ちてしまったんじゃと。二匹は、それはそれはたいそう仲良く暮らしておったが、ある日女蛇は貴船の神様の急なお使いで、海の向こうまで出かけることになったんじゃ。
あまりな急なお使いじゃったから、女蛇は大蛇に会わぬままで出かけてしもうた。
そうとは知らぬ大蛇は、待てど暮らせどいっこうに現れぬ女蛇恋しさに、とうとう大きな石を枕に横たわり、わんわんと大泣き始めたそうな。毎夜毎夜大石は、大蛇の流す涙でぐっしょり濡れ光るほどじゃった。あんまり悲しげに泣くもんじゃから、八雲の神様は哀れに思ってな、大蛇を竜神に姿に変えて女蛇の元に導いてやったそうな。
村人は、大蛇が枕にして泣いた石を「蛇の枕石」、「夜泣き石」と呼んで、恋に悩む若者は恋愛成就に、子供の夜泣きに悩むものには夜泣き封じに霊験あらたかと、大事におまつりしたんじゃと。
八雲の神様と大石は、いつまでも篠崎八幡神社の境内にあるそうな。
そうなんだ。大蛇と女蛇が最終的に結ばれて良かった。
だから『蛇の枕石』から『雲龍殿賀茂宮』へとお参りをすることで、大神様の『お導き』を授かることができるんだね。
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